脱!引っ越し難民(増加理由と解決法) 最新引っ越しマニュアル 売りたいと買いたいを繋ぐ伊勢市の不動産会社「マルモ不動産」

今年は特別にコロナやなんやで、そんなに気にすることなく過ぎてしまった感のある春の引っ越しにまつわる苦労話ですが、、、

近年、この時期の引っ越しシーズンに、引っ越しできなくなる人達が続出するとことが増えているそうです。

そんな『引っ越し難民』とも云われる人々が
どうして増えるようになったのか?
引っ越し難民にならないように、
我々不動産業者としてどのような考え方をすればいいのか?
今春はこちらをテーマに新着記事を興したいと思います。

2018年あたりからTVや新聞で、『引っ越し難民』なんて言葉を見かけるようになりました。
引っ越ししたいのに引っ越せない人達のことです。
よく耳にされることと思いますが、3,4月の引っ越しが急増する時期になると、需要バランスが崩れて、一部引っ越し出来ない人が出てしまうことの総称が大きく報じられるようになった事情からだと思っています。

引っ越し難民と云われる人が増えた理由について、

まず、引っ越しが集中する理由として、
企業の人事異動と学生の入学時期が重なるタイミングであることが挙げられます。
これは、今に始まったことじゃありませんよね!?
では何故、最近になって問題化してきているのか?

一つは働き改革による影響
注)この改革自体を批判しているわけではございません

もともと引っ越し・運送業界では慢性的に人手不足が生じていたなか、なんとか長時間労働や休日返上でこなしてきていた訳ですが、政府の押し進める働き方改革によって、トラック運転手の時間外労働に上限が設けられ、罰則も生じることとなったので、それらに向けて業界が各制限を守り始めた結果、その分運べる荷物が減り、需要と供給が追いつかなくなったことが一点。

もう一つは人手不足です。
貨物自動車運転手の有効求人倍率は2.84倍にも達しており、担い手が少ないということになります。原因は仕事内容と長時間労働の割に低賃金であるということかと。

このような理由であれば、瞬間的な問題ではなく、これからも継続的に続くことが考えられます。個人的には、さらに少子化問題も重なってなかなか解決していかないのではないかと危惧しています。

そこで、この問題の解決の糸口として、引越しをする側の意識改革が必要だと云われています。

つまり、引っ越し時期について一年を通して分散させるということ。

人事異動の辞令タイミングを4月に集中させず、とはいえ慣例をすぐに変えるのも難しいですから、辞令は出しても着任の時期をズラすとか、働き方改革の根本的な改革として、そもそも引っ越しをしなくても済む働き方を目指すか。。。

我々不動産業者としてできることも考えてみましょう。
まず、現実問題として引っ越しの相談からのアクションを早めてしまう。
例えば、今年の売買物件の取引時がそうでしたが、当事者であるお客様のその辺りの意識は高かったと感じました。引越しの繁忙期を避けられるように早めのお取引を要望されていましたので、それに合わせて意識的にタイミングを早めることが出来たと実感しています。小さなことですが、この辺りの意識が双方にあると、かなりスムーズにことが運びますので、非常に重要だと考えさせられました。
あとは、引っ越し自体を大がかりなこととせず、物量によっては貨物軽自動車運送業者を利用したり、身近な仲間の協力を仰いだり、断捨離とともに身軽にした上で動けばどうかとのご提案が考えられます。

このように、色々な可能性を示唆することで、きっと引っ越し難民にならずに済む方法が出てくると思いますので、まずは一人で悩まず周りの声も求めてみましょう。

少し、不動産よもやま話とは逸れましたが、よく耳にする事柄で時節ネタでしたので、あしあらず。
まだまだ、コロナウイルスによる影響が押し寄せる昨今、自分たちに何ができるのかを考え、明るい未来に向けて邁進していきたいと思います!